【夏にニキビ跡が濃くなる理由】世田谷・用賀の美容看護師が教える、炎症後色素沈着(PIH)を夏に悪化させない正しいケアの考え方
はじめに|「夏が終わるとニキビ跡が濃くなっている」——その理由を正しく理解する
こんな経験はありませんか
「夏前はそこまで気にならなかったニキビ跡が、夏が終わると明らかに濃くなっている」
「日焼け止めを塗っているのに、ニキビ跡の色素沈着が夏になると目立つ気がする」
「美白ケアをしているのに、夏だけ効果が出にくい感じがする」
「ニキビ跡に日焼けすると余計に跡が残ると聞いたが、具体的に何をすれば防げるのかわからない」
夏は紫外線が年間で最も強い時期であり、炎症後色素沈着(PIH)を持つ肌にとって特にリスクが高い季節です。ニキビ跡・赤みの跡・虫刺されの跡など、炎症によって生じたすべての色素沈着は、夏の紫外線によって大幅に悪化するリスクを抱えています。
6/23の記事では、PIH全般のメカニズムと正しいケアの順序をお伝えしました。本日はその続編として、「夏に特有のPIH悪化のメカニズム」と「夏にPIHを悪化させないための具体的な対策」に焦点を当ててお伝えします。
世田谷区用賀にある肌の専門店BNurse スキンクリニカル用賀では、肌診断データと成分分析を組み合わせながら、お客様一人ひとりの肌状態に合わせたPIHへのアプローチを設計しております。
なぜ夏にPIHが悪化するのか——2つのメカニズム
メカニズム① UV-BがメラノサイトをさらにPIHの部位で活性化させる
炎症後色素沈着(PIH)が生じている部位では、炎症によってメラノサイト(メラニン産生細胞)がすでに活性化した状態にあります。この活性化したメラノサイトに紫外線(特にUV-B)が照射されると、通常の肌の部位より過剰にメラニンを産生する反応が起きます。
つまり、PIHがある部位は紫外線に対して「過敏な状態」にあり、同じ量の紫外線を浴びても、周囲の肌より多くのメラニンが産生されます。これが「夏になるとニキビ跡が濃くなる」という現象の主なメカニズムです。
「日焼け止めを塗っているのにPIHが悪化する」という方の多くは、塗布量・PA値・塗り直しのいずれかが不十分で、PIH部位へのUV-Bの照射を完全には防げていない状態にあります。
メカニズム② UV-AによるメラノサイトへのADAM刺激が継続する
6/11の記事でお伝えしたとおり、UV-Aはガラスを透過し・曇りの日も降り注ぎ・年間を通じてほぼ一定量が届きます。UV-AはADAM(A Disintegrin And Metalloproteinase)を介してメラノサイトを刺激し続けます。
PIHが生じている部位では、このUV-AによるメラノサイトへのADAM刺激も通常より強く影響します。「室内でもPIHが進行している気がする」という経験は、窓越しに届くUV-Aによる慢性的なメラノサイトへの刺激が関与しているかもしれません。
夏のPIHを悪化させる3つのNG習慣
NG① 「ニキビ跡の部分だけ日焼け止めを多く塗る」という偏った使い方
「ニキビ跡が気になるから、その部分だけ日焼け止めを重ね塗りする」という方がいらっしゃいます。しかし日焼け止めは顔全体に均一に塗布することが防御効果の前提です。特定部分だけに重ねても、塗布が不均一になり全体の防御効果が低下します。
顔全体にパール粒2個分(約0.8〜1g)を均一に塗ることが基本であり、PIH部位だけを厚くするより、全体の規定量使用を徹底することが先決です。
NG② 「夏は汗をかくからピーリングをやめた」という誤った判断
「夏は汗・皮脂でピーリングが刺激になりそうだから控えている」という判断は、ある程度理解できます。しかしターンオーバーを正常化してPIHを排出するという視点では、適切な頻度の穏やかな角質ケアは夏でも継続することが有効です。
問題なのは頻度と強度です。週1〜2回程度の穏やかなAHA(低濃度グリコール酸・乳酸)を、バリア機能が整った状態で使用することは、夏のPIHケアにも継続して取り入れることができます。「ピーリング自体をやめた」のではなく「週2回から週1回に減らした」という調整が、夏の適切な対処です。
NG③ 「美白成分をたくさん重ねる」という焦りからの過剰ケア
「夏にPIHが悪化しているから、美白成分を増やさなければ」という焦りから、複数の美白成分を一度に重ねて使うことはバリア機能へのダメージリスクがあります。
特に夏の肌はバリア機能が低下しやすい時期です。バリア機能が低下した状態で刺激性のある成分(高濃度のビタミンC誘導体・AHA・BHAなど)を多重使用すると、炎症が再燃してPIHをさらに悪化させるリスクがあります。
夏のPIHケアは「引き算優先」——まずバリア機能を守り、日焼け止めを徹底し、穏やかな美白成分を一種類継続することが、焦って多くを足すより確実な道です。
夏にPIHを悪化させないための正しい対策
対策① 日焼け止めの「質・量・タイミング」を夏仕様にする
PIHのある肌にとって、夏の日焼け止め対策は「一般的な紫外線対策」より一段階強化する必要があります。
PA++++・SPF30〜50+を選びます。顔全体にパール粒2個分の規定量を均一に塗布します。外出中は2〜3時間ごとに必ず塗り直します。室内でも窓際にいる場合はUV-Aが届くため使用を継続します。首・耳の後ろ・こめかみなど塗り忘れやすい部位にも丁寧に塗布します。
PIHが気になる夏の時期は、日傘・帽子・UV遮断のサングラスなどとの併用で物理的な防御を加えることも有効です。
対策② バリア機能の維持を最優先にする
夏の汗・皮脂・エアコン乾燥という複合的なストレスはバリア機能を傷めやすくなります。バリア機能が低下すると、美白成分が届きにくくなるだけでなく、PIH部位への追加の炎症リスクが高まります。
セラミドを含む低刺激の保湿を夏でも継続することが、PIHケアの土台として不可欠です。「夏は皮脂が多いから保湿は不要」という思い込みがバリア機能を傷め、PIHを長引かせているケースは少なくありません。
対策③ PIHのある部位を「触らない・こすらない」を徹底する
PIHが気になる部位を触る・こする・確認のために強く押さえるという習慣は、摩擦による追加の炎症とメラノサイトへの刺激につながります。洗顔・スキンケアの際も、PIHのある部位は特にやさしく・摩擦ゼロで行うことを徹底してください。
対策④ 穏やかな美白成分を一種類、継続的に使う
夏のPIHケアで最も効果的な美白成分の使い方は「焦らず・一種類・継続的に」です。トラネキサム酸・ナイアシンアミドはバリア機能への刺激性が低く、夏でも継続しやすい美白成分です。
ビタミンC誘導体は種類によって刺激性が異なります。夏の肌が敏感になりやすい時期は、比較的安定性・刺激性の低いアスコルビルグルコシドや、適切な濃度のビタミンC誘導体から継続することをお勧めします。
夏のPIHケアのタイムライン——朝・夜のルーティン
朝のルーティン(PIH対策を含む)
洗顔(アミノ酸系・摩擦ゼロ・ぬるま湯)から始め、化粧水(低刺激・保湿)で肌を整えます。美白美容液(トラネキサム酸またはナイアシンアミドを含むもの)を全顔になじませ、乳液またはジェル保湿で水分を封じ込めます。最後に日焼け止め(PA++++・SPF30以上)をパール粒2個分、顔全体に均一に塗布します。
夜のルーティン(修復とメラニン排出促進)
帰宅後は速やかに洗顔(必要に応じてクレンジング→洗顔)を行います。美白美容液(夜用はより浸透性の高いビタミンC誘導体も選択肢)を使用します。しっかりとした保湿(セラミドを含む保湿クリームまたは乳液)でバリア機能を回復させます。週1〜2回は穏やかな角質ケア(低濃度AHA)を夜に取り入れることで、ターンオーバーを通じたメラニンの排出を促します。
外出中の対応
2〜3時間ごとに日焼け止めを塗り直します。汗をかいた場合は清潔なタオルで押さえるように拭き取ります。外出から帰宅したら速やかに洗顔・保湿を行うルーティンを習慣化します。
夏のPIHケアと既存記事の関連——複合的なアプローチの全体像
本日の記事は、これまでのブログで取り上げてきた複数のテーマが交差するポイントにあります。
6/23「PIHのメカニズムと正しいケアの順序」ではPIHの種類・発生経路・バリア機能を整えることが先決であること
6/11「UV-AとUV-Bの違い」ではPIH悪化の主要因であるUV-A・UV-Bそれぞれのメカニズム
6/20「日焼け止めの正しい塗り方・量」では規定量・塗り直しの重要性
6/25「ターンオーバーの正常化」ではメラニンの排出を促すアプローチ
これらを夏というコンテキストに置き換え、「PIHのある肌が夏に取るべき具体的なアクション」として統合したのが本日の記事です。
BNurseにおける夏のPIHアプローチ
肌診断でPIHの進行状態と夏のダメージを確認する
BNurseでは、医療向け肌診断機「Neo Voir Ⅰ PLUS(ネオヴォワール ワン プラス)」を用いて、メラニンの蓄積状態・炎症の分布・バリア機能の状態・肌のターンオーバーの乱れを数値とビジュアルで評価します。
「PIHが悪化しているのか・安定しているのか」「バリア機能は今のPIHケアに耐えられる状態か」「紫外線ダメージの蓄積がどの程度PIHに影響しているか」をデータで把握することで、夏のPIHへの最適なアプローチを選択できます。
診断結果は毎回無料で公式LINEよりお送りしております。
ホームケア指導——夏のPIH対策を個別に設計する
初回来店後に「ホームケアサポートフォーム」より現在お使いのスキンケア商品の画像を共有いただき、2回目のご来店時に全成分を分析した結果をもとにホームケアを詳細に見直します。
「今使っている美白成分は夏の肌状態に適した刺激性か」「日焼け止めのPA値は十分か」「角質ケアの頻度は今の季節に合っているか」を一つひとつ確認し、夏のPIHケアの方針を確定します。
また、ホームケアアドバイス用紙には夏のルーティン(朝・夜の手順・外出中の対応・週1〜2回の角質ケアのタイミング)を具体的に記載し、継続しやすい形でお伝えします。
フェイシャル肌管理——PIHの段階に合わせたカスタマイズ施術
BNurseのフェイシャル肌管理では、PIHのある肌の今の状態(赤みが残る段階か・色素沈着が固まってきた段階か・バリア機能が低下しているか)に応じてカスタマイズした施術を行います。
夏の時期は特に炎症鎮静・バリア機能の修復を優先し、安定した状態でメラニンへのアプローチを組み合わせるという順序を守ることが重要です。肌管理計画表に沿って必要なタイミングで肌診断を行い、PIHの改善状況をデータで確認しながら進めます。
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夏のPIHケアに関するよくある質問
Q. 夏は日焼け止めを重ね塗りすればPIHを防げますか?
重ね塗りより「規定量を均一に塗布すること」と「塗り直しの徹底」が優先です。顔全体にパール粒2個分を均一に塗り、2〜3時間ごとに塗り直すことが、PIH部位への紫外線照射を最小化する最も確実な方法です。特定部位だけ厚く塗っても全体の防御効果は均一にはなりません。
Q. ニキビが治った後、どのくらいでPIHが薄くなり始めますか?
個人差はありますが、正しいケア(日焼け止めの徹底・バリア機能の維持・穏やかな美白成分の継続)を開始してから、ターンオーバーのサイクル(28〜60日)を経て徐々に薄くなり始めます。夏の紫外線対策を徹底することで、秋以降にPIHが明らかに薄くなってきたと感じる方が多くいらっしゃいます。
Q. PIHと肝斑は同じものですか?
異なります。PIH(炎症後色素沈着)はニキビ・虫刺され・傷など炎症が起きた後に生じる色素沈着です。肝斑は主に女性ホルモンの影響・紫外線・摩擦などによって生じる、頬骨上部に対称性に現れやすいしみです。BNurseの肌診断では、色素沈着の種類を評価した上で適切なアプローチを選択します。
Q. 建物に駐車場はありますか?
建物1階にコインパーキングがございます。なお、駐車券の割引等の発行は行っておりません。
Q. 用賀駅からのアクセスを教えてください。
東急田園都市線「用賀駅」南口より徒歩2分です。東京都世田谷区玉川台2-22-20 イイダアネックスⅦ306。完全個室・完全予約制にてご利用いただけます。
まとめ|夏こそ「守ること」がPIHケアの最優先事項
今日から始める夏のPIHケアの鉄則
夏のPIHケアを一言で表すなら、「攻めるより守る」です。
美白成分を増やす・ピーリングを強化するという「攻めのケア」より、PA++++の日焼け止めを規定量・毎日・塗り直しで使う・バリア機能を守る低刺激の保湿を継続する・PIH部位を触らないという「守りのケア」が、夏のPIHを悪化させない最も確実な対策です。
今年の夏を正しく守り抜くことで、秋以降にPIHが着実に薄くなっていく変化を実感していただけます。
「夏になるとニキビ跡が濃くなる」というパターンを今年で終わらせるために、今日から日焼け止めの使い方を見直すことが最初の一歩です。
BNurseでは美容看護師として、一人ひとりの肌の状態をデータで把握しながら、夏のPIHを悪化させないための最適なアプローチを設計しております。世田谷区用賀で、ニキビ跡・色素沈着のない健やかな肌を一緒に目指してまいります。
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■店舗概要
【肌管理専門店BNurse スキンクリニカル用賀】
世田谷区の用賀で、美容皮膚科医と提携し美容看護師による専属担当制の肌管理を提供する肌の専門店。
完全個室×完全予約制にて、エステサロンのようなリラックスできる環境をご用意しております。
■アクセス
東京都世田谷区玉川台2-22-20 イイダアネックスⅦ306
東急田園都市線「用賀駅」より徒歩2分
■ご予約方法
ご予約は公式LINEより承っております。
最新の空き状況も公式LINEメニューよりご確認いただけます。
Post-inflammatory hyperpigmentation presents a specific vulnerability in summer that is distinct from its behaviour in other seasons: the melanocytes already primed by the original inflammatory event are more reactive to ultraviolet stimulation than the surrounding unaffected tissue, meaning that UVB exposure to a site of active PIH produces a disproportionately large additional melanin signal, while UVA continues to reach those same sites through cloud cover and glass regardless of weather conditions. The practical consequence is that summer is the season when PIH most commonly visibly deepens — not because the underlying inflammation is returning, but because inadequate or inconsistently applied UV protection is allowing photostimulation of melanocytes that are already in a sensitised state. Managing PIH through summer therefore requires a correction in priority: the most productive intervention is not adding more brightening actives or intensifying exfoliation, but ensuring that sun protection is applied at the correct quantity, with a PA++++ rating sufficient to address UVA, and refreshed at appropriate intervals during outdoor exposure. The secondary priority is barrier maintenance, since a compromised barrier both reduces the effectiveness of whatever brightening actives are being used and increases the inflammatory sensitivity of PIH sites. At BNurse Skin Clinical Yoga in Setagaya, Tokyo, medical-grade skin diagnostics measure the current melanin load and barrier state at PIH sites, and ingredient analysis of the client's existing products confirms whether the protection and brightening approach in use is correctly matched to the skin's summer condition.

